新刊『作業が一瞬で片付く Python自動化仕事術』を9月下旬に発売
日本頭脳株式会社(本社:東京都中央区)とSBクリエイティブ株式会社(本社:東京都港区)は、仕事効率化のためのプログラミング実用書『作業が一瞬で片付く Python自動化仕事術』を2021年9月24日(予定)に発売します。
◆書籍概要
著者 : 永井 雅明
出版社 : SBクリエイティブ
発売日 : 2021/9/25
単行本(ソフトカバー) : 256ページ
ISBN-10 : 4815609985
ISBN-13 : 978-4815609986
◆ターゲット読者
日々業務に追われていて、仕事を少しでも効率化したいと思っている、ビジネスパーソンのみなさんです。Pythonやその他の言語含めてプログラミングは全くやったことがない未経験者の方や、Pythonに少しトライしてみたことはあるけれど、途中でつまずいて挫折してしまい、次にトライするときはもう挫折したくない、という方です。いわゆるプログラマーを目指しているわけではないので、学習する時間はできるだけ短く、効率よく学習して、覚えたことは作業ですぐに使いたい、という方にピッタリの本となっております。
◆紙面レイアウト
理解を助ける図や表を、ポイントとなるところで使用しています。コードはその意味がしっかり理解できるよう、1つずつ丁寧に解説しています。さらに、本書で紹介しているコードはすべてダウンロードできますので、わざわざ手入力しなくてもOKです。また、ちょっと注意しておいてほしいことや、知っておくと役に立つ知識をふんだんに掲載しています。途中でエラーが出てしまって先に進めない、ということがないように、未経験者がつまずきそうなエラーを紹介しています。見やすさとわかりやすさに徹底的にこだわって作っていますので、安心して学習を進めていただけます。
◆本書の特徴
①複数のExcelデータを集約
複数のファイルに分散しているExcelのデータを1つに集約することができます。手作業でデータを集約しようとすると、VLOOKUP関数を使ったり、コピペ作業を何度も繰り返したりして、実は結構大変なのですが、Pythonを使えば一瞬で終わります。
②画面上のボタンを自動でクリック
画面上にあるボタンを自動でクリックしたり、入力欄に自動で入力したりして、手でやっていた操作を自動化することができます。人事部や経理部の方は特に社内システムを使う機会が多いと思います。データをダウンロードして作業をする際、毎回画面を開いてパスワードを入れてボタンをクリックする作業は意外と面倒です。そんなとき、Pythonを使えば一連の手作業をすべて自動化できるので、とてもラクです。最近流行りのRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)とほぼ同じようなことができます。
③Webページからデータ取得
Webページからデータを取得することができます。いわゆるWebスクレイピングというものです。例えば不動産の情報だったり、論文の情報だったり、政府の統計情報だったり、さまざまなデータをWebサイトから収集しないといけない業務があります。一覧ページから詳細ページに飛んでデータをコピペして、また一覧ページに戻って詳細ページに飛んで・・、というような作業を繰り返しやるのは面倒ですよね。この一連の作業を、自動化することができます。
④PDF内のキーワード検索
PDFファイルの中身をキーワード検索して、ヒットしたところにハイライトを入れることができます。わざわざPDFの編集ソフトを買わなくても、PDFについてのさまざまな操作ができて、ページを追加したり削除したり編集したりすることができるのはもちろんのこと、PDFのテキストをファイルに出力することもできます。
⑤PDFにハンコや透かしを入れる
PDFにハンコや透かしを入れることができます。「永井確認済」といったような確認印を入れたり、「社外秘」といった透かしを簡単に入れることができます。わざわざPDFを紙に印刷してそこに確認印を押して、それを再度スキャンしてPDFに戻す、といっためんどくさい作業をしている現場もありますので、PythonでPDFの操作を覚えると作業効率がアップすること間違いなしです。
⑥複数の社員にメールを一括送信
複数の社員にメールを一括送信できます。あらかじめExcelに一括送信する社員のリストを用意しておきます。そのリストにある社員全員に、Pythonからメールを一括送信できます。本書で紹介しているサンプルコードを少し応用すれば、社員ごとに添付ファイルとか件名や本文を変えたりすることもできます。大量にメールを送信する作業は本当に大変なので、これが自動化できると大変楽になると思います。
◆類書との違い
一般的なPythonの書籍は、コードの解説が少ないことが多いです。コードがずらずらと書かれていて、とりあえずこれを丸写しして実行すれば動きます、といった、読者置いてけぼりの本もあります。しかしそれでは、あなた自身の手で、あなたの業務に合ったPythonのコードを書けるようにはなりません。また、難しい用語が多くてウンザリすることが多いと思います。プログラマーは当たり前に使っている言葉ですが、一般人からしたらなんのことやらサッパリわからない、ということが多々あります。それに対して本書は、コード1行ずつ丁寧に解説しています。また、難しい用語はなるべく平易な言葉に置き換えて、わかりやすく説明しています。未経験者でもスラスラ読みすすめることができます。
本を読んでとりあえず内容はざっくり理解できたけど、仕事での使い方が全くわからない、ということがあると思います。本の著者が実務のことや現場のことを何も知らないと、説明に使っている題材がまったく実務のことを考えていない、説明のための題材になってしまいます。また、Excelの表に罫線を引いたりセルに色を塗ったりする作業をわざわざPythonでやる必要はあるのか、疑問です。そのような作業はExcelでやったほうが早いので、わざわざPythonを使ってやれるようになる必要はありません。本書では、とにかく仕事に直結する題材だけを紹介していますし、Pythonを使う意味がある題材を厳選して紹介しています。私が業務改善コンサルタントとして、多くの企業で現場の担当者の方がやっている作業を見てきた経験があります。現場の方がどういうところで困っているか、よくわかっています。それを踏まえて、実際の作業にすぐに使える題材を紹介しています。
さらに、読者のみなさんが一番困るのは、最初のインストールでつまずくことです。Pythonのコードを書くための準備をしないといけないのですが、その作業が複雑でうんざりしてやる気がなくなってしまうことがあると思います。私もプログラマーではないので、その気持ちがよくわかります。また、コードを書いている途中でエラーが起きてしまい、先に進めなくなることもあります。そこでつまづいて挫折してしまった、という方もいらっしゃるでしょう。それに対して本書では、インストールも操作も一番楽な開発ツールを採用しています。ややこしい作業は一切ありません。また、コードを書いているときに、未経験者がやってしまいがちなミスやよく出るエラーをできるだけ多く掲載し、その解決法も紹介しています。みなさんが挫折しないような工夫を徹底しています。
◆目次
■Chapter1 自動化をはじめる準備
第1章では、Python でプログラミングするために必要なソフトウェアのインストール方法や、基本的なプログラムの書き方を紹介します。
1-1 Pythonを使う準備をしよう
1-2 ライブラリを使ってみよう
1-3 Pythonの基本1 変数と型
1-4 Pythonの基本2 分岐処理
1-5 Pythonの基本3 リスト
1-6 Pythonの基本4 繰り返し処理
1-7 Pythonの基本5 エラーが起きたときの対処法
■Chapter2 Python×Excelの自動化
第2章では、Python を活用してExcel のデータを取り込み、加工・集計し、Excel に出力するまでの一連のデータ処理テクニックを紹介します。手作業では大変手間のかかるデータの結合作業などが一瞬で終わるため、労力を大幅に削減でき、作業品質を高めることができます。また、本章で紹介するライブラリには、高度なデータ分析を行うことができる優れた機能が多く、あなたの作業の付加価値を向上させることにもつながります。
2-1 データを取り込む
2-2 データの内容を確認する
2-3 データをソートする
2-4 データを絞り込む
2-5 データを集計する
2-6 ピボットテーブルを作成する
2-7 グラフを作成する
2-8 データを出力する
2-9 データを結合する
■Chapter3 Python×デスクトップの自動化
第3章では、デスクトップ上での操作を簡単に自動化する方法を学習します。ファイルを移動したりZIP 形式で圧縮したりする操作に加えて、画面上のテキストフォームに自動で文字を入力したり、ボタンを自動的に押すこともできます。手作業で行っている業務を一気通貫で自動化する上で、本章の内容は必ず役立ちます。
3-1 ファイルを操作する
3-2 画面を操作する
3-3 入金データの消込業務を自動化する
■Chapter4 Python×Webの自動化
第4章では、Python を使ってあなたが欲しいデータを自動で取得するための方法を徹底解説します。調査・分析の目的で、Web ページを使ってデータ収集を行う作業は頻繁に発生します。類似するWeb ページを何度も開いて手作業でデータ収集するといった作業を自動化できると大きな労力削減につながります。
4-1 Webスクレイピングとは
4-2 Webスクレイピングをはじめる準備
4-3 子ページのデータを取得する
4-4 取得したデータをExcelに出力する
■Chapter5 Python×PDFの自動化
第5章では、PDF を自由自在に加工・編集する方法を学習します。社内文書をPDF 形式で作成して稟議に回したり、配布したりすることが多々あります。PDF 編集ソフトを使えば、テキストや透かしを入れたり、ページを追加・削除したりすることができますが、実はPython でもそのような作業を簡単に実現できます。
5-1 PDFファイルを操作する
5-2 PDFファイルのページを操作する
5-3 ページの情報を取得する
5-4 ページを編集する
■Chapter6 Python×メールの自動化
第6章では、メール送信を自動化する方法を学習します。人事査定の結果を全社員に1 人ずつメール送信するなど、同じようなメールを何度も送信する業務は、手作業だと大変な労力がかかります。Python を使えば一瞬で作業が終わります。
6-1 メールを送信する
6-2 メールを一斉送信する
◆著者 永井 雅明(ながい まさあき)
日本頭脳株式会社 代表取締役。ITストラテジスト、応用情報技術者。早稲田大学理工学部卒。世界最大級のコンサルティングファームであるプライスウォーターハウスクーパース出身。IT戦略策定および業務システムの企画・要件定義・設計に精通しており、数多くの業務改革プロジェクトをリードしてきた。
日本頭脳株式会社のミッションは、オフィスワークの生産性革命。主力事業として、データ処理アウトソーシング、業務効率化ツール開発、Excel生産性向上研修などを展開している。